記事うpする順番が前後してしまいましたが、最近入手したピアノ音源の話です。
今回は、製品版買ったはいいけど、最初の音色選択に迷い過ぎたので、公式サイトで試聴しまくって、それでも迷いが深まるばかりで、結局デモ版に戻って試奏して、やっと音色決定したというところまで。
バージョン6から最初の音色選択方式が変わったみたいなので、これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。ただ、かなり長くなってしまったので、もし検索からこの記事に迷い込んだ方がいらっしゃいましたら、目次から必要そうな情報だけどうぞ。
Pianoteqとは?
ピアノのソフト音源です。
ピアノ音源というと、実際のピアノの音を録音した大容量のもの(PCM音源)が多いですが、このPianoteqは、物理モデリング(フィジカルモデリング)音源といって、プログラムによって楽器の形、共鳴の仕方をシミュレートして鳴らすものです。ヴァーチャルピアノといえばいいんでしょうか。
容量はたったの数十メガ* で、生音に肉薄するような音色から、現実には存在し得ないような音色まで出せてしまうという代物です。(まあクソ文系な自分には、実際に中でどんな数式がどういう演算をしてるかみたいな内容まではわかりませんが、そのロマンだけはわかります!w)
メーカーはフランスのMODARTTというところで
日本での販売元はメディア・インテグレーションという会社です。
Sound Houseで買いました
2万ちょい。昔は(バージョン5の頃?)もうちょい安かった?(1.5Kちょいぐらいだったような)気がするんですが・・・バージョン6になってちょっと値上がりしたんですかね。。。w
Pianoteq 6 Stage – SOUND HOUSE
まあ、前からずっといつか買おうと思ってたし、ピアノ音源の中ではまあ安い方なんで、ポチーっ!
開封の儀~
外箱
割と小さめの箱で送って来ました。
縦横というか、短辺:16cm、長辺:30cm、高さ(深さ):12cmぐらい
開けた。
緩衝材の紙
あった。
DVDケースだったかー
ケース表裏
バーコードモザイク別に意味ないとは思うけど、なんとなくw
中身は・・・・
無し!!(紙だけ!)
あー、まあ、そういうことねw
よく見たらケース表の下の方に書いたありましたわーw
唯一の中身である紙にシリアルナンバーが書いてあって、「自分でダウンロードして登録してね!」ということらしい・・・
・・・のだが!
ダウンロードがわからん!→わかった
ソフトのダウンロードとインストールはマニュアル見てね!ってことらしいけど、、、
同梱の紙に書いてある内容が・・・
- バージョン6じゃなくて5?
- しかもURLがhttp://だし!企業なのに今どきhttpsじゃないけど大丈夫か?
とちょっと不安に思ったけど、ちゃんとURL打ち込んだら、マニュアルpdf(zip圧縮)のダウンロード直リンクでした。
最初、URL打ち間違ったのか、ページがありませんとか出て、リンク切れか?どうしたらいいんじゃ!アマ○ンのレビューにあったみたいに、デモ版からライセンスをアップデートするしかないんか?と思ったけど、、、←もちろんその方法でも行けます。
とにかく、まともな日本語マニュアルがダウンロードできて一安心。ε-(´∀`*)
バージョン5時代の画面で説明されてるので、若干見た目違うとこもあるけど、そんなに大きくは違わないので、大丈夫。
で、マニュアルに従って、シリアルナンバー入れたり、メアドとか姓名、住所とか(アルファベットで)入力して、パスワード決めてPianoteqのアカウント作って、ログインして、本体ダウンロードのとこまで来たのはいいが・・・
音源どれにするか迷いすぎて先に進めない!
事前に検索して調べてた感じ&今回ダウンロードしたバージョン5用のマニュアルだと、最初に「フレーバー」っていう音源(2つの音色で1セット)を3種類の中から一つ選んで決めるシステムだったみたいなんだけど、なんか違う!
バージョン5までは、
- ピアノ(スタインウェイDとK2っていう2種類のグランドピアノ音源)
- エレピ(エレピとクラビネット)
- クロマティックパーカッション(ヴィブラフォーンとザイロフォーン(木琴))
の3つから一つ選べ、ってことになってたみたいなんですが、
今回自分が購入したバージョン6(以降)だと、セットじゃなくて、それぞれの音源が独立してて、たくさん選択肢やるから、そこから好きなのを2つ選べシステムに変更になったみたいです。ありがたい!
こんな画面が出ます↓
ありがたい・・・のじゃが・・・
いっぱいありすぎて、選べない!!(TдT) ピアノの種類多すぎ・・・w(いや、嬉しいけども!)
「ピアノ音源」を買ったんだし、一つは絶対ピアノにするけど、あとひとつはどうするか・・・ピアノ2種類で行くか、それともいっそ別の楽器の音にするか・・・すぐには決められないぞこれー
- よーく試聴して、
- デモ版も試奏して
よくよく検討することをオススメします!
というわけで、もしこれから購入を考えてる方がいらっしゃいましたら、先に十分悩んでおいたほうがいいと思うので、バージョン6時点での各楽器の試聴のリンク全部貼っておきますね。
各音源の試聴リンク
今までは、「自分には生ピなんて縁なさそうだしなー」と思って、お高い機種のこととか全然調べてなかったんですがw、せっかくの機会なんで、ついでにちょっとお勉強してみますか!
ANT. PETROF 275
自動翻訳すると「蟻。ペトロフ」とかなったりしますがw、
どうやらチェコの会社らしく、創業者アントーニンさんのアントってことなのかな?
アントーニンっていうと、ドゥヴォルジャークと同じ名前じゃないか!(まあ多分アントニウス、アンソニーとかの国違いだと思うんで、欧州じゃ割とありふれた名前ではあるんだろうけどw)
Blüthner Model 1
この音好き!!少しこもった、柔らかい音。
ラフマニノフがこのピアノ大好きだったらしいですね。へぇ~
アリコートという共鳴専用弦が張られていて、豊かな高音が~ ほほう!
C. Bechstein
つぇー・べひしゅたいん!これは名前は聞いたことある!
ドビュッシーがこのピアノ大好きだったらしい。
リストも大好きだったらしい。
Celeste
チェレスタ、グロッケンシュピール、トイピアノ、カリンバの音源。
あ~~~~~やばいめっちゃ好きな楽器なんだけど、どうしようww
てか、チェレスタは「Celesta」のはずだけど、「Celeste」って複数形か何か??よくわからん。
・・・デモ版で試奏してみたら、なんか「あれ?」って感じでしたww 今ひとつ欲しい音と違いましたw
Electric Pianos
これも捨てがたいんよな~ 何気にエレピ曲も弾きたいのいっぱいあったりするし、エレピのサウンドフォントって、音が小さすぎたり狙ってる音と違ったりして、なかなか良いのが見つからないんだよな~ どうしようかなぁああうーんうーん。。。
Grotrian Concert Royal
グロトリアン?全く存じ上げませんでしたすいませんw
Harp
ハープ。
いい音だけど、今すぐPianoteqのひと枠を使わなくてもいいかな~
Harpsichord
チェンバロ大好きだし、いい音だけど、フリーのサウンドフォントでお気に入りのを持ってるから、、、今回はいいかなw
Hohner Collection
エレクトラピアノ、クラヴィネット、ピアネットっていう楽器のセットらしい。全然知らないスイマセンw
聴いてみましたが、エレクトラピアノ&ピアネットと、エレピの違いがわからないごめんなさいw
クラヴィネットはなかなか面白い響き。チェンバロとかクラヴィコードをエレキ化したみたいな。
てか、FF8のデリングシティの曲「Under Her Controll」の最初の音「ジャッ、ジャ-ラッ、ジャ-ラジャ…」これじゃね?
音源聴き比べって、こういう発見があるのが楽しいんよね~w
あと、けっこう「ワウ」(ワウワウ、ワオワオ、ホワワワワワ~~ンみたいな音)も掛かってる試聴曲多くて面白い。でもこのホワワワワワ~~ン音って、どうしてもドラえもんを思い出してしまうww
ちなみに「Hohner(ホーナー)」は企業名で、ハーモニカ、アコーディオンで有名らしいですが、
日本語版↑には載ってないけど、英語版↓にはちゃんとクラヴィネット、ピアネットも載ってます。
K2 grand piano
これはPianoteq専用の音で、特定のモデルに偏らず、いろんなモデルのいいとこ取りみたいな音らしいです。
なるほど。たしかに中庸って感じはする。・・・けど、正直「スタインウェイD」の方が好きかなw
なので、バージョン5までのスタインウェイD&このK2で1セットのフレーバー選択制から、今回のバージョン6での個別楽器選択制への変更はありがたいw
ただ、説明文からして、多分この音がPianoteqの基本形っぽい気もするから、自分でパラメータいじれば、ここからいろんな音が作れそうな気はする!良くはわからないけど
Kremsegg 1 & 2
くれーむせっく?くれむぜーく?なんて発音するのかよくわかりませんが、オースリアのなんとか城博物館所蔵の18,19世紀の歴史的ピアノの音らしいです。
プレイエル、フレンツェルとかの名前はなんかどこかで聞いたことあるような気がします。
古い時代のピアノフォルテの音、味があって好きですけど、まだそこまでこの世界に目が開けてないので、今回はパスかなw
デモ版を見てみると、平均律以外にもヴェルクマイスターとかいろんな調律もあってなかなか奥深そうです。まあ、自分のクソ耳にはあんまり違いがよくわかりませんでしたww
あと、自分で弾いてみるとピアノの音っていうよりはサントゥール、ハンマードダルシマー、揚琴みたいな音に聞こえるプリセットもありましたw 「クラシックを当時の音で」っていう用途以外にも案外民族音楽とか合うかもしれないw
Steel pans
トロピカルなあの音ですw
スティールドラム、ハンドパンは知ってるけど、スペースドラム、タンクドラムは知らなかったなぁ。
ロマサガ3の「グレートアーチ」とか、ミンサガのワロン島(ジャングルのとこ)の村の曲とかやってみたいけど、とりあえずはフリーのサウンドフォントでいいかなw
Steingraeber E-272
知らなかったごめんなさいw
シュタイングレーバー&ゼーネ
これ明らかにドイツ語だから、&はウントって読むのかな?
なんかネーミングセンスがスタインウェイ・アンド・サンズに似てる?w と思ったら、「名字&息子達」で「なんちゃら(名字)家(け)」を意味する会社の名前みたいですね。
ほかロスチャイルド系の企業でもそういう名前の会社があるらしい。
Steinway Model B
BとかDとか何が違うんだ?と思ったら、大きさが違うらしいですね。
- D、Cは大きい、長ーいコンサートグランド
- A、B、M、Oはサロン、家庭、練習室向けの小型というか短いグランド
ということらしいです。
これは小型の方のBの音。うーん、DあるんだったらDの方でいいかなw
Steinway Model D
やっぱりこれが大本命なんでしょうね。
デモ版見てもプリセットの数が他より桁違いに多いし。
これはやっぱり外せないかな。1個はこれで決まり。
ちなみに日本語マニュアルによれば、プリセットは、インストゥルメント(↑の画像では「Steinway D Instrument Pack」の「Steinway D」)のパラメータ違いのバリエーションらしいです。
マイクポジションの他いろいろ、Standard版、Pro版、Stage版でパラメータいじれる範囲に違いがあります。
Stage<Standard<Pro いじれる部分も増える分、値段もお高くなる。
いろいろいじるのも楽しそうだけど、とりあえずは手頃なStage版でいいかなw そんなに使いこなせる自信がないw
U4 Upright Piano
アップライトの抑え気味な感じの音もいいですよね~
ラグタイムとか、古き良きジャズとか、ブギウギ(ブルースピアノ)とか、チャールストンとかはこれ良さそうですねえ。
Vibes
V-BとV-Mっていう2つの有名ブランドのヴィブラフォーンの音だそうです。
似た名前で紛らわしいですが、
- V-Bは、ベルジュローっていうフランスのメーカー
- V-Mは、ムッサーっていうアメリカのメーカー
のものらしいです。
音も微妙に違う気もしますが、素人耳にはあんまりわかりませんw
Xylo
木琴です。ザイロフォーンとマリンバ
YC5 Rock piano
ポップス、ロックに合う硬めで明るい音。
説明にはただ「日本のグランドピアノ」としか書いてないんですが、YってヤマハのYなんでしょうか??検索してもよくわかりませんでした・・・
硬い音といっても、試奏してみた感じだとむしろこのYC5よりK2の方が硬い気がしましたw
デモ版で試奏
曲になった音を試聴するだけじゃわからないこともあると思いますし、イヤホンとヘッドホンでもまた聞こえ方が変わったりもします。
そして、これだけ↑の量なんで、だんだん疲れてきてもう何が何だか分からなくなるかもしれないのでw、やっぱり自分の手で弾いて確かめるのがいいと思います。試聴のときとはまた印象が変わったりもします。あと、試聴曲の一覧には無い(使われていない)プリセットの聞こえ方も試せます。
というわけで、一旦製品版はアンイストールして、デモ版を新たに導入して試奏することにw
(前々から評判聞いて、欲しいと思ってたので、いきなり製品版買ったんですが、やっぱりデモ版から試すべきでした(*ノω・*))
デモ版のダウンロードとインストール
方法はここに載ってます↓
デバイス(MIDIキーボード、オーディオインターフェイス等)の設定
初回起動時にデバイス設定するように案内が出たような気もしますが、一応設定の仕方。
メニューバーの「File(ファイル)」→「Audio/MIDI setup(オーディオ/MIDI セットアップ)」から
もしくは、
「Edit(編集)」→「Preferences…(設定)」から
あるいは、画面右上あたりの「Options」ボタンを押して、
「Options(オプション)」画面を開いて、
「Devices(デバイス)」タブで自分の環境に合わせて設定。
これで、MIDIキーボード弾けば音が鳴るはず。
(その他の諸々の設定は製品版購入後にマニュアルを参照しながらいじればいいと思います)
デモ版だと、ところどころ音が出ない鍵盤がありますが、↓の青囲み部分をクリックして、音源(楽器)を切り替えながら、いろいろ弾いて試してみましょう。20分したら止まるので、都度ソフトを再起動で。
予め用意したMIDIファイルも鳴らせる(スタンドアローン版)
スタンドアローン版の場合、ウィンドウに手持ちのMIDIファイルをドラッグ&ドロップで読み込ませて鳴らすこともできます。
短い曲で響きの違いを聴き比べ
短くて、デモ版で鳴らない鍵盤に引っかからず、なるべくいろんな音が重なってそうなものってことで、FF4テント、コテージの音を延々7分超、全ての楽器で聴き比べる動画作りましたw↓
フリーのアドオン
こちらはデモ版では試奏できませんが、購入、インストール後にフリーで追加できる音源です。
ココ↓で試聴できます。
チェンバロとか古いピアノフォルテとかこっちにいっぱい揃ってるから、最初の楽器選択枠を潰さなくても、こっちで良いような気もしなくもないw もちろん有料の音源の方が充実はしてますが。
それでもフリーのアドオンもけっこうな数があります。太っ腹ァ~!個人的にチューブラーベルが嬉しい!
でも結局は好みの問題だし、曲によるとしか言いようがないw
さんざん試聴したり、試奏したりして迷いまくった挙げ句に辿り着いた身も蓋もない結論がコチラww
でもそうなんだからしょうがない!唯一絶対の正解なんてないんですよねw
じゃあどうするか?
- 自分の用途、今後演りたい曲の種類から絞り込む ←これはだいたいできた。
- 直感、直観に従って決める。
- よりお得感のあるものを選ぶ(プリセット数からコスパを考える)
ここで選ばなかったものも、後から有料でいつでも購入、追加可能とは言え、けっこうお高いんですよね~w(1音源(Instrument)につき49ユーロ(2019年8月現在))
なら、ここでたくさんの音を手に入れた方がコスパはいいか。
(いや逆に、確実に追加購入するという前提なら、最初は敢えてプリセット数少ないのを選んで、後からプリセット数多いものを買えば、追加分の料金の価値に納得できる、という考え方もあるかも?)
君らに決めた!
第1候補は安牌。
第2候補はエレピか「Bluthner Model 1」でかなり迷ったんですが、楽器、プリセットの数がエレピの方が断然多くてお得感あったので。
MKⅠもⅡも30個オーバー&W1がその半分の15個ぐらい。
対して、ブリュートナーは、
いい音だけど、プリセット数は少ない。。。
ブリュートナーの丸みと深みのある音に一聴惚れはしましたが、スタインウェイDをイコライザでいじって、低音域と中音域を持ち上げて、少し高音域を下げてやったら、割と丸みのある音になったので、これでも結構行けるのかな?ってことで、最終的にもう一個はエレピに決定しました!
いや、Pianoteqなのに敢えてピアノは入れずに他の楽器で行く!ってのもネタとしては面白いかな?とか一瞬だけ思いましたがw、さすがに2万ちょい払ってるんで、コスパ良さそうな、お得感ありそうな無難な選択に落ち着きましたとさw
あー・・・ついに有料音源買っちまったよー・・・w これで抵抗なくなって沼へ・・・ってならないように気をつけねばねww
今回は、音色選択に迷いまくった話でした。
実際使ってみた話はまた別記事で改めて書く予定です。
コメント
C. Bechstein
は、Wikipediaのリンクも貼ってあるので説明するとうるさいって言われると思いますがw、
ツェー・ベヒシュタインじゃなくて、
カール・ベヒシュタインって言ってあげてください(笑)
こういうのって「ソフト音源」って言うんでしたっけ?
DTMのことは全然わからんですみません。
使いこなせれば世界が広がるんでしょうけど、
機会が苦手な私はなかなかです( ;∀;)
???「カールというのかい!?贅沢な名だねぇ!今日からお前はツェーだ!!わかったら返事をおし!ツェー!!!」
というわけでツェーですwwwww
>こういうのって「ソフト音源」って言うんでしたっけ?
ですです!
まあ、自分もたいしてわかってないんで安心してくださいw
シトワイヤン卿が機械苦手とは思えないけどなぁ~
まあでもいろいろと他にお忙しいことがいっぱいあると思うので、そのうち気が向いたときにでもやってみられたらいいと思います!
沼にハマると散財する領域だと思うんで注意ですけどw