短調来たー!
テキスト(『バスティン ベーシックス ピアノ レベル3』)では主にイ短調の自然的短音階、和声的短音階、旋律的短音階の練習で、あと、平行調の長調と短調の音の並び方の規則性について学ぶ回ですが、この記事では関係調の訳語と、五度圏上での位置関係について整理してみました。
短音階練習してていつも思うのは、、、
- 自然的短音階・・・暗っw
- 和声的短音階・・・アラビックっぽいあやしい響き、ホント好きww
- 旋律的短音階(上行)・・・短調なんだか長調なんだかよくわからんw 前半暗いくせに、後半長調と一緒だしw
平行調なのにRelative?訳語について
えっ、意味ちがくね・・・?
ちょっと訳語比較してみる!
日本語 | 英語(直訳) | 例 |
---|---|---|
平行調 |
Relative key(関係調) |
CとAm |
同主調 | Parallel key(平行調) パラレルキー |
CとCm |
関係調 (=近親調) |
Related key(関係調) リレイティッドキー |
CとGとFとCm |
英語、関係調ばっかじゃねーかww
英語圏では、同主調を「parallel key(平行調の意)」とよび、平行調を「relative key(関係調の意)」と言い、日本語と一致していない。平行調、同主調などの名称は、日、英、独、仏 各国語がまちまちであり、混乱しやすい。
マジかー・・・。
各国の訳語をまとめたサイト様というかPDF様がありました!↓
http://giappone-etrusco.rejec.net/relativekeys.pdf
これによると、
- 英語、フランス語、イタリア語が、平行調=関係調と呼んでいて、
- ドイツ語と日本語が、平行調=平行調
と呼んでいるみたいです。(ロシア語?文字がまっったく読めません!ww)
こういうのは国際式みたいな感じで統一して欲しいもんですよねー。まあ、数字・記号じゃなくて言語の違いなんで無理か・・・。
関係調まとめ(日本語)
テキストでは平行調と同主調しか出てこなかったけど、上のウィキペのページで属調、下属調も出てきたから一緒に覚えちゃおっと。
- 関係調=近親調・・・一番大きなくくり。以下の調が含まれる
- 平行調・・・調号が同じ長調と短調。(例:ハ長調とイ短調)
- 同主調・・・主音が同じ長調と短調(例:ハ長調とハ短調)
- 属調・・・・音階の第5音を主音とする調(例:ハ長調とト長調)
- 下属調・・・音階の第4音を主音とする調(例:ハ長調とヘ長調)
と、西洋音楽の理論ではこういう設定になってるみたいです。
2巻の「主要三和音」のとこで、属和音(ドミナント)、下属和音(サブドミナント)って出てきたけど、これって調の関係でもあったんだねぇ。
(さっきの上のPDFによると、さらに属調の平行調、下属調の平行調も関係調に含めるみたいだけど、あんま増やすと頭パンクしそうなんで、また出てきたときにでもw)
五度圏図で見ると、、、
自分は言葉より図で示されたほうが覚えやすい人間なんで、図に整理してみますね!
まず五度圏図はこちら↓
平行調
五度圏で同じ方向に位置する長調と短調。
- 12時の方向ならハ長調とイ短調
- 1時ならト長調とホ短調
- 2時ならニ長調とロ短調
- ・・・
どの方向でも、円の外側と内側のペアが平行調。
→さっそく別タブで全体図見て確認してみる?
同主調
五度圏では3時間差の位置関係。
- 長調から見ると同主短調は3時間前
- 短調から見ると同主長調は3時間後
上の例、ハ長調とハ短調の場合だと9時だけど、
- ト長調とト短調なら10時05分
- ニ長調とニ短調なら11時10分
- イ長調とイ短調なら12時15分
- ・・・
という感じで90度の位置関係を維持したままずらしていけばOK。
英語では「パラレルキー」なのに、図では平行じゃなくて垂直っていうねw
属調
ある調の1時間後が属調。ドミナントキー
- ハ長調の属調はト長調
- ト長調の属調はニ長調
- ニ長調の属調はイ長調
- ・・・
- ヘ長調の属調はハ長調(♭系も一緒。1時間後が属)
→全体図で他の調も見てみる?(え?もう開いてる?ゴメンw)
下属調
ある調の1時間前が下属調。サブドミナントキー。
- ハ長調の下属調はヘ長調
- ト長調の下属調はハ長調
- ニ長調の下属調はト長調
- ・・・
→別タブで全体図見てみる?(しつこい?ww)
そういえば、和音では、、、
- ハ長調の下属和音(Ⅳ)はFだった
- ト長調のⅣはCで、
- ニ長調のⅣはGで、
- ・・・
うん。つながってきたつながってきた!((o(´∀`)o))
扇型に全部まとめ
さっきのウィキペの関係調のページに
(同主調を除けば)関係調同士の相互関係は、五度圏上、主調を中心とした扇形の関係図にまとめることができる
ってあったので、上の図を一個にまとめてみるね。
おおー、たしかに~。中途半端に広げた扇と根元についてるヒモみたいな!
あ!さっきチラッと言った「属調平行調」と「下属調平行調」だけど、この図で見れば、それぞれGとペアのEm、FとペアのDmだから、この扇型に収まるね!
もいっちょ言葉でまとめてみる
あとはこの扇をずらしていけばおk!短調が主調のときは円の内側と外側を入れ替えればおk!
→別タブで全体図見てみる?(これがラストだから!w)
いや~五度圏ホントすごい!便利過ぎる!!
平行調の音の並びの関係
さて、ちょっと予習的なのしてしまったけど、話はテキストに戻って、と。
これは気づかんかった 長調の第6音が平行短調の第1音
短音階(マイナースケール)は長音階の6番目の音から はじまります(『バスティン ピアノ ベーシックス ピアノ レベル3』, p. 6)。
ハ長調 | 第1音 | 第2音 | 第3音 | 第4音 | 第5音 | 第6音 | 第7音 | 第8音 | |||||
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | ||||||
イ短調 | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | |||||
第1音 | 第2音 | 第3音 | 第4音 | 第5音 | 第6音 | 第7音 | 第8音 |
これは気づいてた 長調の主音から半音3つ下が短調の主音
長調の主音(第1音)から半音ずつ3つ下がると 短調の主音(調名)になります(同上)。
音階の練習しながらこれは思ってました。というか、これに気づいたから、下がることしか頭になかったですw
五度圏て、規則的に並んでるんだから、当然上がっても同じ間隔で長調と短調は並んでるはずなのに。下がったほうがはやいもんだから、これで満足して規則性探すのやめてましたw
まとめというか感想というか
途中大好きな五度圏図で予習的なことして遊んじゃったけど、楽しいぃww さらに理解が深まった気がしてうれしいw
テキストの方は、平行短調の音階の話だったけど、こういうふうに理論がしっかり載ってるのはありがたいです!練習曲集とかテクニック系の本には載ってないから。
あと、自然的短音階がちゃんと載ってるのがいいですね!たいてい省略されてるので・・・。
はいっ。以上、今回は理論回でしたー!
コメント
こんにちは。お久しぶりです。くらぽんです。
お元気ですか?
平行調と同主調について調べていたら辿り着きました。
手っ取り早く長調と短調の5度圏が一緒にのっている図を探してたのですごく助かりました。扇の図もわかりやすかったです。
懐かしくなってついコメントしてしまいました。
大変大変遅くなってしまってすみません!!お久しぶりです。くらぽんさん!
最近(ここ数年)文化や娯楽等を楽しむ余裕がすっかりなくなってしまっていますが、一応元気ではありますw
なんと、平行調と同主調で検索に引っかかっちゃいましたか!
個人的な頭の整理用に作った図だったんですが、なんかお役に立てたみたいで嬉しいです。
>懐かしくなってついコメントしてしまいました。
わざわざ本当にありがとうございます!またくらぽんさんとこにも伺います!