ヘ長調の2曲め。
今回も無駄に長い記事(というかノート)になってしまった・・・(;´∀`)
自分的には、ルーマニアといえばドラキュラ!なんですけど、そんなイメージはこの曲で肩透かしを喰らいますw(といっても、ホントのルーマニアの伝統曲ってわけでもなさそうだけど)
まず譜読みから
曲の概要
- 標語:Andante, Allegretto(2つ!?)
- 調:ヘ長調
- アウフタクト(またかいw)
- リピート有り(前奏とA楽節)
その他曲中にも強弱記号いっぱい。速度指示もいっぱいで、緩急めまぐるしいなw
曲の感じは、なんか「あっけらか~ん(゚∀゚)」みたいな印象ですww(まあ、長調だし、ね。)
形式
リピート有りだから、
前奏ー前奏ーAーAーコーダ
の形。
今回は形式を問う問題はないんだけど、疑問が。。。
- 前奏とコーダって「◯楽節」って名前じゃないけど、◯部形式の数字に含めるの?含めないの?
- この曲の楽節はAしかないから・・・え?1部形式?そんなのあるの?
ちょっと気になったので検索。。。
↓ここに形式の種類がリストになってるんだけど、、、
へぇ!「一部形式」ってのもあるんですね!てっきりニ部からかと思ってました。
で、一部、二部、と上から順番にバーっと見ていったところ、「複合三部形式」の項目でやっと前奏(序奏)とコーダが出てきました!
この規模の楽曲では、曲の前後に序奏、結尾部Coda(コーダ)を加えているものがある。
ということで、こんな表が書いてました。
序奏 | 主部 | 中間部 | 主部 | コーダ | ||||||
A | B | A | C | D | C | A | B | A |
なるほど!入れ子になってるのかー!三部の中に三部で複合三部形式。
ということは、前奏(序奏)、コーダは◯部の数字には数えないということみたいですね!
速度
2つも速度標語が出てきたんで、久々に復習~
アンダンテとモデラートがすぐ、「あれ?どっちが速いんだっけ?」ってなりますw
遅 Andante<Moderato 速 っと。
前奏
前奏の中で完結してるアウフタクト
しかし、アウフタクトの曲、ほんと多いなw
前奏の末尾を見た感じ、このアウフタクトは前奏の中で完結してるみたい。短い命だったなww
1回目が不完全小節で、2回目は完全小節。へぇ~、こういう形もあるんだー
リズムの違和感はフェルマータで吸収か
ここなんですが、
2拍で数えると、どうもリズムが変な感じだな~(´ε`;)ウーン…と思ったら、フェルマータついてますね。動画あさって見てみたら、けっこう(というか、かなり)伸ばしてました。(今回はバスティン先生ご自身によるお手本演奏動画なかったです><)
この2分音符のとこは3拍にするとしっくり来るな。うん。
自由って何?
自由に
って書いてあるんですが、、、いや、え?・・・どういうこと?
楽譜には、音高も、リズムも、スタッカートも、指番号も、しっかり指示が書き込まれてるのに、いったい何をどう自由にすればいいのかサッパリわからないんだけど・・・(;・∀・)??
A楽節
前奏とは打って変わってAllegretto
前半
このメロディ、『レベル1』で出てきた「ようきなアザラシ」そっくりw
今回の「ルーマニアンラプソディー」A楽節(『レベル2』, p. 36)
なつかしい「ようきなアザラシ」(『レベル1』, p. 17)
リズムこそ違えど、「あ、これ!」ってなりましたw
後半
ここ、弾きにくっ!特に下行。Fメジャースケールの一部、かと思いきや、ミが♭っていう。
スケールの運指の応用というか、曲の中でしっかり指使いを覚えましょうってことなのかもしれんけど、高速で1-4指はけっこうキツイ…。いっそ2指からはじめれば各段に弾きやすくなると思うんだけどなあ。2小節目はちょっと親指開くだけでいいし、このポジションなら次のコーダにもスムーズにつながるし。
・・・でも練習だし、やっぱ3指からの指示に従っとくかー
追記
やっぱり3指開始がいいみたいです(;^ω^)A楽節はリピート有りなんで、このポジションを崩さずに通したほうがよさそうです。で、コーダに入ったとき改めて3指を半音動かすと。ちゃんとまとまりで考えられてるんですね。完全に部分に気を取られてましたw 生意気言ってスイマセンでしたm(_ _;)m
コーダ
- 前半2小節はゆっくりメゾピアノ
- 後半2小節ははやくフォルテ
うん。ここが一番簡単でしたw
今回仕入れた関連雑学
ルーマニアンのつづりについて
Roumanian
って打つとスペルチェックの赤波線出ます。言われてみれば、日本っぽい(ローマ字っぽい)つづりですよねw(「u」が多い気がすることに気付いた)これはもしや誤植発見か?と思ってちょっと調べてみました。
公式の英語表記は Romania。かつてはドイツ語風の Rumania やフランス語風の Roumania という表記も存在した。
別の表記
・Rumanian
・Roumanian (dated)
(※この「dated」は「日付」ではなく、「旧式の」っていう意味らしいです。)
ふむ。「Roumania」はフランス語風で、旧式の綴りであって、間違いではないみたいです。ただ、現代の公式の英語表記は
Romania, Romanian
ということでした。
ラプソディーとは?
ラプソディー=狂詩曲
- 自由奔放な形式
- 民族的or叙事的な内容
- 異なる曲調をメドレー的につなげたり
- 既存のメロディを引用したり
前奏の「自由に」ってこれか?…いや、これは形式の話であって、演奏の話ではないしなあ…うーん…
ところでなんで狂ってるんだ??
- 熱狂的な文章[詩歌、言葉]
- 【音楽】狂詩曲、ラプソディー
- 【語源】ギリシャ語「歌をつなぎ合わせること」の意
- 朗読用に作られた叙事詩
う~ん…。「自由奔放=狂」ってこと?それとも扱うテーマが熱狂的ってこと?
でも、この練習曲はそんな激しい、熱い感じじゃなかったけどなw
やっぱ訳語の問題なのかなあ。
「狂詩曲」って字面がちょっと物々しいし、パッと見内容がわかりづらい気が。もうちょっと語源に忠実な訳語だったらいいんじゃなかろうか?合歌曲とか、繋詩曲とかどうであろ?……微妙か(;´∀`)
まとめ
今回の学び
- 前奏、コーダは、「◯部形式」というときの数字には含めない。
- ルーマニアのつづり
- 「狂詩曲」は別に狂ってるわけではない。
「自由に」の指示は謎のまま残されました。。。
あ。もう一つどうでもいいことを
冒頭でもちょろっと書きましたが、ルーマニアといえば、トランシルヴァニア、そしてドラキュラ!ドラキュラといえば、「悪魔城ドラキュラ」というゲーム(シリーズ)を最近になって知って、その音楽に魅せられまくっている くだダイナです。いつか弾けるようになりたいなっ!!
コメント