この記事では、楽譜作成ソフトMuseScoreを使って、拍子の数字よりも細かい、中途半端な拍から始まるアウフタクトを作る方法について書きます。何のことはない、「新しいスコアのウィザード」もしくは「小節のプロパティ」で小さな音価を選ぶだけですがw(説明用の画像はバージョン2.2.1のものです)
具体例
こういう感じで、
4分の2拍子の2.25拍目?開始とか
4分の4拍子の3.5拍目開始とか
のアウフタクトの作り方はどうすればいいか?という話です。
思い込みというか勘違いというか
アウフタクトといえば、てっきり
- 3拍子なら、2拍目開始、または3拍目開始
- 4拍子なら、2拍目、3拍目、または4拍目開始
と言った感じで、前にずれ込む拍数が、必ず拍子の数字に一致するもんだと思い込んでました。
で、上の画像のような拍子より小さな、中途半端な拍から始まるアウフタクトが存在することにびっくりしてしまったしw、そういう楽譜を作るには、こんなふうに↓
拍の頭に休符を入れて、休符を非表示にするくらいしか方法は無いと思い込んでました(汗)
が、そんなことはもちろんなく、拍子の数より細かい長さを指定できましたw
方法①新規作成時に「新しいスコアのウィザード」で設定
例えば、こういうアウフタクトを作りたい場合は、
「新しいスコアのウィザード」で、
- 拍子の設定:2/4
- 「弱起(アウフタクト)」にチェックを付けて、
- 拍数を3/16
と設定してやればOK!
こういう場合は、
同じく「新しいスコアのウィザード」で、
- 拍子の設定:CのラジオボタンをON
- 弱起(アウフタクト)にチェック、
- 拍数:3/8
でOK!
この分母側の音価をまさか拍子よりも小さくできるとは思ってもみませんでしたw(;^ω^)
もう一つの方法は、新規作成時にアウフタクトを設定し忘れた場合などに有効です!↓
方法②小節を右クリックして「小節のプロパティ」から設定
- アウフタクトの部分も普通の小節として(完全小節として)カウントして、スコアを作りはじめてしまった。
- もしくは、後からアウフタクト用の小節を追加(または挿入)したが、それが完全小節なので、不完全小節にしたい。
そういう場合・・・
- 小節上で右クリック。
- 右クリックメニューから「小節のプロパティ」を選択
- 小節のプロパティウィンドウの「小節の長さ」で、「実際:◯/◯」のところを好みの長さに変える。
これで中途半端な拍も思いのままです!w
この方法だと、曲の途中にアウフタクトを入れることもできるし、曲の最後を後から不完全小節にすることもできます。
以上です!簡単でしょ?w
実はアウフタクトの設定とか、小節のプロパティとかは、公式のハンドブックにも載ってるんですが、
ちょっと階層が深いというか、ぱっとたどり着きにくいというか、ピンポイントで見つけにくいというか・・・w
あと、自分のアウフタクトに対する理解が浅かったために、拍子の数より小さな中途半端な拍数というのに引っかかってしまったので、ちょっと記事にしてみました。思い込みって怖いw もっと視野を広くして、はやくいろいろいじってみるべきでしたw
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